無駄なメールを出されないようにするための行動

未処理メールがたまってinboxが溢れている方、必読です。
読まなくてもいいメールを減らすには (Lifehacks):NBonline(日経ビジネス オンライン)
メールは確かに便利なツールなのですが、便利であるがゆえに気軽に出せてしまうというのが問題です。受け取ったほうとしては、一旦仕事を中断して対応しなければならなくなりますので。
このアーティクルでは、まず次の方法で「メールは要即答」という暗黙のルールを取り払うことを提案しています。

 ●メールの自動チェック機能をオフにする(日に2,3度程度、手動チェックするに留める)
 ●すぐに返事の欲しい用件は電話をするか直接相手の席まで出向く

 この習慣を組織全体に定着させることで、「メールにはすぐに返事をしなければならない」という暗黙の制約を取り払うことができます。

それに加えて、この習慣を定着させるために「徹底する」こと、すなわち「しつこいメールに負けてときどき即答をしてしまう」ことは絶対に避けなければならない理由を、行動心理学の見地から解説されています。

他人の「望ましくない行動」を「除去」するための心理学と言えば、何と言っても「行動心理学」です。「行動心理学」の教えるところによれば、「望ましくない行動」をやめさせるために、「罰」は必ずしも必要なく、強化子を絶対に与えないよう注意すればよい、のです。

 「何かと言うと、すぐにメールを出してくる」相手の行動が、あなたにとって「悪習慣」であるなら、「すぐに返事しない」というルールを、決意以後絶対的なものとしなければなりません。ときどき即答せず、たまに即答するというやり方ですと、相手にとってあなたの行動は「ランダム強化」になってしまいます。

「ランダム強化」というのは、ギャンブルにはまる原理と同じですね。
ネズミの実験で、檻にレバーを設置しておいて、

  1. レバーを押すと常に餌が供給される
  2. レバーを押すとランダムに餌が供給される

という2つのパターンで比較すると、後者はレバー押しに熱中してしまう、というやつでしょうか。