ファンタジウム(2巻)

モーニングツーに連載中です。

ファンタジウム(2) (モーニング KC)

ファンタジウム(2) (モーニング KC)

難読症(文字の読み書きが困難)という障害を抱えつつ、卓越したマジシャンとしての才能を持つ少年「長見良」は、マジックの師である北條龍五郎(故人)の縁でさまざまな人と出会い、その人生を大きく変えていくことになります。
マジックのことはあまり知りませんが、マジックの根幹は手先の器用さやトリックの仕掛けではなく、「人間の思考の癖に対する洞察」や「外部に表出した人間心理の緻密な観察」にあることが描写されていて興味深いです。
2巻では、謎のサイコセラピスト「サカキシン」との対決を中心に描かれています。この対決をきっかけに話が大きく転換するようなので、今後の展開が楽しみです。
掲載誌がマイナーなので売れ行きはイマイチ芳しくないようですが、良作なので機会があればぜひご一読ください。