MPU考

このところ、コンピュータの心臓部であるところのMPUに関するニュースがホットです。大きなニュースとしては、

がありますが、これらはいわゆる"Wintel"ビジネスモデルの崩壊を如実に表していると考えられます。
Wintel黄金期には、Intelアーキテクチャのバイナリ互換こそが正義であり、バイナリ互換の資産がさらに新たな資産を生むという好循環が機能していました。しかし、MPUの性能が市場ニーズをはるかに凌駕するようになり、エミュレーション技術や仮想化技術が台頭するにつれ、バイナリ互換は絶対的な正義ではなくなりつつあります。
変革の波は静かに、しかし確実に訪れているようです。おそらく5年後には「2005年が歴史の転換点であった」と語られることになるでしょう。この混乱期を制した者が次の30年の覇者となるような予感をひしひしと感じる今日このごろです。