巧みな発想の時代

テクノロジの進化が止まったときこそ、卓越した”発想力”がブレイクスルーをもたらすときである、というお話。
ハードウエアの停滞がもたらす「巧みな発想の時代」:ITpro
私もつい最近知ったのですが、例えばVMwareなどのx86仮想化ソフトウェアは、実はi386のプロテクトモード例外を乗っ取ることでハードウェアエミュレーションを実現しているそうです。これは本来の「OSをアプリケーションから守る」という使い方からアタマを切り替えないと思いつかないことだと思います。
このような事例はハードウェアに限ったことではなく、ソフトウェアの世界でも同じではないでしょうか。例えば最近ではすっかり当たり前になったAjaxも、「WebアプリケーションのUIはこの程度のものだ」という思い込みをブレイクした好例だと思います。
ただ、注意しなければならないのは、このような「巧みな発想」というのはより大きなイノベーションによって時代のあだ花に帰するリスクと背中合わせだということです。記事ではDOS時代に活躍したソフトウェア達が紹介されていますが、それらは結局生き残れませんでしたし。