WebがOSになる日

今後のWebを考えるにあたって、非常に良い視点でまとめられた記事です。
Web上に登場した3種類の“プラットフォーム” − @IT
Netscapeで一世を風靡した、Marc AndreessenのBlogエントリ"The three kinds of platforms you meet on the Internet"から、クラウドコンピューティングに代表される次世代Web技術がもたらすパラダイムシフトについて解説しています。究極的には、Webがアプリケーションの実行環境そのものになるだろう、というのが主旨です。
興味深いのは、

この巨大で実用的なシステムを実現するために、アマゾンは長年考察と技術開発投資を続けてきた。同社のストレージサービス「Amazon S3」のベースともなっているというDynamoでは、従来のRDBMSで常識だった「データの完全な一貫性」を保証することよりも「いつでも必ずデータを書き込める」というレスポンスを優先したアプローチを採用している。システム全体でデータの一貫性を完全に保証しようとすると、ある一定以上の規模やパーティションで分けられたネットワークにはスケールしなくなる。

というくだりで、Googleも同様のシステムを保有していることからも分かる通り、次世代プラットフォームでは「いかにデータベースを分散するか」が焦点になっていることが分かります。
同様の主旨の記事がInfoQにもありますね。
The RDBMS is not enough.
最近、技術的にはREST/Ajax/Atom/マッシュアップなどいろいろなトピックスがありますが、つまるところはWeb=OSを指向した一連の大きな流れの中でその位置付けを確認してみると、それぞれの役割が理解しやすいかもしれません。
しかし、こういった流れをいち早くかぎつけるあたり、さすがは丸山先生と言うべきでしょうか。
http://www.c-sq.com/modules/article/article129.html