BEAがSpring/Strutsをサポート

BEA unveils open source vision; support for Spring Framework
JavaOneで発表されました。特筆すべきは、

  • WebLogic上で稼動するSpringをBEAが公式にサポートする(=カスタマーサポートの対象)
  • WebLogicの管理コンソールからSpringの運用管理ができるようにする

ということでしょうか。
オープンソースの台頭もあり、J2EEの世界ではここ数年は「標準仕様準拠」だけでは差別化ができない状況になりつつあります。ではその中で商用APサーバの付加価値はというと、

  1. EoD(開発を容易にするツールフレームワーク)
  2. RASP(Reliability/Availability/Scalability/Performance)

に大別されるのではないかと思います。
しかし、(1)には「成果物が特定のAPサーバに依存してしまう」という深刻な問題があり、近年は付加価値というよりもむしろ弊害として認識されているのではないかと思います。ですが、(2)の恩恵を享受するためには(1)を使わざるを得なかった、という側面もありました。
ところが、最近の軽量コンテナ(DI+AOP)ブームにより、(1)の制限を受けずに(2)だけ使うということが可能になってきたわけで、商用APサーバの差別化ポイントは(2)のみにシフトしてきています。今回の発表でBEAはそれを「公式に認めた」ということになると思いますが、他のベンダの動向が気になりますね。