三井海洋開発に見る、経営戦略のあり方

深海の油田開発で、世界トップに挑む (宮田秀明の「経営の設計学」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
海底油田の開発は1970年台から本格化したそうですが、なんと現在では石油の30%は海底油田からの産出だそうです。
三井海洋開発は、海底油田の開発に特化した製品開発とサービス提供で、世界トップを争う稀有な企業だそうです。特にユニークなのは、海底油田の生産設備を石油会社に貸し出すサービスで安定的な収益を上げていることで、ビジネスモデルもかなり先進的です。

例えば、1日に1万バレルの原油を産出する海洋油田があるとします。原油価格が60ドルとすれば、石油会社の売り上げは1日当たり60万ドルになるわけです。チャーターは、そのうち何%かを生産設備を貸し出した対価として当社に支払ってもらうサービスです。もちろん、設備の故障などで生産できなかった場合は、お代は受け取りません。要は「石油会社に売り上げがなければ当社に支払わなくていいので、お金が入ったら払ってくださいね」というビジネスモデルです。

このような先駆者がいるのですから、ソフトウェアの世界でも同じことができないはずはありません。